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WEBRONZAに稲葉剛の論考『LGBT支援ハウスがなぜ必要なのか?』が掲載

私たちの #LGBT支援ハウス 開設プロジェクトの呼び掛け人のひとりである 稲葉 剛 (Tsuyoshi Inaba) の執筆記事がWEBRONZAに掲載されました!
 
[19]LGBT支援ハウスがなぜ必要なのか? – 稲葉剛|WEBRONZA – 朝日新聞社の言論サイト
http://webronza.asahi.com/natio…/articles/2018072600005.html

アメリカでは若年ホームレスの約4割がLGBTであるという調査結果があるが、日本ではこうした調査は実施されていない。ただ、ゲイやバイセクシュアルの男性を主な対象として実施された国内の調査では、全体の5.2%が「住む家をなくしたことがある」と回答している。これは決して少なくない数字だと言える。
 LGBTの生活困窮者が公的支援を利用する際のハードルのうち、面接時の環境については、職員のプライバシーに対する意識を高め、全ての相談者に最初の段階で個室での相談を望むかどうかという意志の確認をすれば、問題は解決するはずである。

 だが、もう一つのハードルである宿泊先の居住環境については、プライバシーが保たれた個室のある宿泊施設が限られている以上、新たな社会資源を作らなければ、解決が難しい。
 
 本来、施設の居住環境の整備は行政の責任において行われるべきである。またLGBTの人に限らず、安全・安心に暮らせる居住環境は、希望する全ての人に保障されるべきだと私は考えている。
 

 しかし現状において、特にLGBTの生活困窮者が公的支援にアクセスしにくくなっているという事実を踏まえると、当面の対応策としてLGBTの人専用の個室シェルターを自前で用意するという選択肢も有効であろう。

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